BLUE BELL ORIGNAL WAPPEN 1950年代〜 これはおそらくオリジナルのWRANGLER 12MJZのチャンピオンジャケットに付いていたであろうブルーベルワッペンです。このベルのマークは「BLUE BELL OVER ALLS」のシンボルでもあり、広告やパッチ、バナーとあらやる所で登場します。どのくらいからこのシンボルが使用されたのか、誰がデザインしたのかは不明ですが、おそらくWRANGLERブランド立ち上げてまもなくの登場だと思います。1950年代〜1960年代の111MJ、12MJZのチャンピオンジャケット、ピエロパンツなど、付加価値の有るものに付けられている為、このワッペンの熱狂的なファンは多いです。オリジナルのワッペンは数パターン存在するようで、こちらは比較的よく見かけるタイプ。写真だと判りづらいですが、実物はもっと糸の色が嫌味なくらい光沢があり、ある意味安っぽいです。ベルの本体の色と淵はネイビーというよりパープルに近く、文字部分もてかりのある金色。裏側はもちろんアイロンシールなど付いてなく、型紙なども付いてません。その為少し薄っぺらい印象です。淵にはベースである白い生地がはみ出して来てるのがわかります。現在ではこのブルーベルワッペンが復刻され、キャップなどでは多種多様なパターンが存在します。
こちらは以前紹介した
WRANGLER 111MJ CHAMPION JACKET DEADSTOCK
参考資料(GOLD GATE)
WRANGLER JAPAN REPLICA WAPPEN 1993年ラングラージャパンにより初めて復刻されたもの。12MJZに付いてました。オリジナルと比べると微妙に違いますが、雰囲気は掴めています。特にベースとなるバックの白い生地がいい感じですね。全体的に丸みのあるデザインに仕上がってます。これはこれで発売した時、それはもう衝撃的でした。ちなみにこれが出た頃は、田垣ラングラー全盛期の頃です。
WRANGLER JAPAN ⇒ Lee Japan 1990年代中期〜REPLICA WAPPEN
ラングラージャパンから2回目に復刻された12MJZに付けられたもので、だいぶオリジナルに近づいたブルーベルワッペン。MAVERICKのプラモデルの箱入り44MWではこのブルーベルワッペンが単体で同封され、それ目当てで購入する人も沢山居たようです。こちらも復刻度はかなり高いものの、ベルのヘッド部分と淵の間に隙間があったり、ベルの玉が太かったりと細部をよく見るととても惜しいデキでした。字体はオリジナルに近いですが、糸の色が控えめな金色となってます。ベルも同様にネイビーに近い色。淵の幅も細く綺麗に仕上がり過ぎた印象。それでも全体的に評価したい作りでした。
こちらは幾らか着込んだものから外したもの。少しダメージもあります。洗っていくと一回り縮みが出ます。上のノンウォッシュ状態から、だいたい淵の幅分くらい縮みますね。
WRANGLER(Lee JAPAN)xHYSTERIC GLAMOUR 2004年〜
REPLICA WAPPENヒステリックグラマーとコラボレーションによる111MJチャンピオンジャケットタイプに付けられたワッペン。ブルーベルではなく、同じ風合いでサークルガールが描かれているところが、またヒスっぽい。同時に11MJZのチャンピオンジャケットタイプにも付けられ、後に27MWタイプなどにも付けられたが、WRANGLERとコラボレーションされていないヒスの商品にも付けられてたりする。
WRANGLER(Lee JAPAN)xEIGHT BY 2007年〜
REPLICA WAPPEN
エイトバイとのコラボレーションにより登場したブラックブルーベルワッペン。コーデュロイのチャンピオンジャケットタイプがリリースされそれに付けられました。又、同コラボによる77MWZに単体でこのワッペンが付属していました。デキはラングラージャパン時代からのものに非常に近いです。この様な邪道なものは他にも存在するかもしれませんね。嫌いな人にはとことん嫌われそうなカラーリングです。
WRANGLER(Lee JAPAN)2007年〜
REPLICA WAPPENこちらは現行のアーカイブシリーズに使用されている復刻もの。一番最初に使われたのGOLD GATE別注の111MJチャンピオンジャケットだと思います。ラングラージャパン時代のものから少し改良され、ベルの玉の大きさがやや小さくなり、淵の幅がボリュームを増してます。オリジナルと比べるとやはり綺麗にデキ過ぎてしまってる感じがしますが、ここまでくれば十分許せる範囲ではないでしょうか。裏側はアイロン接着ではなく縫い付けるタイプ。白い和紙のようなものが貼り付けられているのでオリジナルよりは若干厚みがあります。これは上記のラングラージャパン時代のものも同様です。
裏側を見るとそもそも作る過程が違うのがわかります。
ブルーベルワッペンの歴史を振り返ってみてどうだったでしょうか?初期の復刻から現在までだいぶ完成度が増してるのがわかりますね。もちろんこれがブルーベルワッペンの全てではありません。他にWRANGLER関連サイトの
「BLOOPERS」ではとても珍しい77MJZチャンピオンジャケットが掲載されており、それに付いてるブルーベルワッペンはまた違ったタイプを堪能することができます。ヴィンテージの奥は果てしなく深く、他にもまだまだ色んなパターンがあるのかもしれませんね。またこの先復刻の方もどれだけ進化しいくのか楽しみです。